かわら版「たきやま」

高月城跡

今週は、我らが滝山城の近隣にあるもう1つの戦国山城を紹介したいと思います。

滝山城の少し北側、大きく蛇行する秋川と多摩川の合流点近くに位置し、流れに突き出るような形となった加住丘陵の自然の要害を利用した平山城タイプの城、「高月城跡」です。

高月城は、大石氏により築城され、大石氏の勢力拡大に伴い、新たに滝山城へ拠点を移したと伝えられる経緯から、「滝山城のルーツ」になった城といえます。

城主は大石定重、関東管領山内上杉氏の重臣として武蔵国守護代を任されており、信濃守という官位を受領していたとされます。
北条氏照の家臣として高名な大石信濃守は、定重の子の大石定基の事と思われますので、現在の滝山城跡にその名も残る信濃屋敷跡(信濃曲輪)は、その大石氏の屋敷跡地ではないかと思いを馳せております。


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